- 直営飲食店
「消える屋台を、屋上で」
戦後新橋の闇市には、露店や屋台が並んでいた。
道端に湯気が立ち、ちゃぶ台でおでんをつつき、酒を酌み交わす光景。
そんな“食の原風景”が、この街にはあった。
けれど今、新橋だけでなく日本全体でその原風景が消えつつあります。
闇市に由来を持つ、路地や横丁、そして屋台は独特な食のシーンの一つだが、
路上に屋台を出すのは条例で難しくなり、絶滅寸前。
それでも、屋台が生み出していた
“人間関係”や“距離感”を、僕たちはどうしても、諦められない。
だったら、誰にも指摘されない場所に、屋台をつくってしまえばいい。
── それが、「屋上屋台中華りんりん」の出発点です。
新橋駅から徒歩2分、烏森神社のすぐ脇。
看板のないビルの3階、その扉の奥に、小さな屋上空間と、コの字カウンターの屋台。
料理を手がけるのは、ロブション出身のフレンチ料理人。
祖父は新宿のモダンチャイニーズをつくった名料理長で、
中華とフレンチの“ハイブリッド”。
── イカ墨で表現した「黒エビチリ」
── ホタルイカの「焼きビーフン」
そんなメニューからも、彼の“ハイブリッド感覚”が滲み出ています。
「りんりん」は、ただのネオ中華ではありません。
価格はあくまで“屋台価格”で。
だけど、 屋台なのに全て本格的、 屋台なのにミシュラン出身の料理、
屋台なのにソムリエセレクトのオレンジワイン、 などなど、
想像もつかない“ギャップ”を楽しんでもらいたいと思います。
新橋というまちは、
戦後闇市のカオスを全部飲み込んだ懐の深い街、
いい意味で“新橋らしさ”に縛りがありません。
だからこそ、フレンチ×中華×屋台×屋上なんていう、
ありえない品種改良も、なぜだか馴染んでしまう。
そんな懐の深さに、僕たちはずっと惹かれています。
屋台の文化を、もう一度。
だけど、今の時代らしく、
少し高いビルの上で、少し小さい新橋の空の下で。
「史上最高品質の屋台」

TEL:050-3593-3149
営業時間:
[水-土] 17:00〜23:00 (フードL.O.22:00, ドリンクL.O.22:30)
定休日:月曜日、火曜日、日曜日、祝日